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市長の手控え帖 No.38 「ロケ地としての白河」

市長の手控え帖

 
震災から半年が過ぎました。原発事故の収束にも手間どり、福島県は悪戦苦闘の日が続きます。「福島県の再生なくして日本の再生なし」野田総理に期待しましょう。
このところ、白河をロケ地とする映画の話が舞い込んできました。ひとつは「ビターコーヒーライフ」。元刑事の喫茶店マスターが、殺人で逮捕した犯人の娘を養女として育ててきたが、末期癌で余命短いことを悟り、行方知れずの実の父に会わせようとする情愛物語。
役者生活50年「水戸黄門」「銭形平次」など映画・ドラマの名脇役、入川保則さんの主演。実力のある脇役は主役よりも大事と言われますが、日本映画を支えてきた一人です。本人も昨年7月末期癌と告げられ、この夏にも命が尽きかけようとしているさなかの撮影でした。すでに生前葬も終え、全てをこの映画に注ぎました。
「製作が決まったら命が伸びましたよ」と快活に笑っていました。仕事が人生最大の愉しみ、という役者魂が免疫力を高めたのでしょう。そうと知らなければ、重い病とは気づかないほど顔つきも振る舞いも自然でした。終了日には、「いい映画になった。皆さんの復興支援になれば幸い。あとは笑ってさよならです」と。これほど晴れやかに終わりを迎えられるのでしょうか。胸がつまりました。
友情出演者の顔触れも多彩です。松方弘樹、前川清、小倉一郎、秋吉久美子。秋吉さんとは、撮影の合間にお会いしました。スクリーンで見るよりあでやか。いわき出身の美女を前に気後れし、握手する手が汗ばんでいました。映画のほとんどは白河で撮られました。市内のまちなみ・喫茶店・結婚式場・市役所や小峰城・南湖はどうフィルムに収まるのでしょう。白河の風景と一流の役者とが溶け合い、きっといい出来映えになるものと思います。
突然、原田芳雄さんのことを思い出しました。癌と闘いながら、遺作「大鹿村騒動記」に出演。アウトロー的な魅力は健在で、スクリーンからは病を感じさせません。最後まで仕事に生きようとする迫力に圧倒されます。7月の特別試写会でファンに別れをつげ、惜しまれながら旅立ちました。90歳近い三國連太郎もいいですね。この世のことはあらかた見つくしたような、枯れた風貌は「大人」を思わせます。
話は長野伊那谷の小さな村が舞台。リニアが通ることになり、賛成反対で村びとの心にさざ波が立つ。ひびが入ろうとする絆をつなぎとめるのは、300年続く歌舞伎でした。人のつながりと、地域の文化を大事にして暮らす、ことの幸せを謳いあげています。この映画は、今の日本に強いメッセージを投げているように思えます。
もうひとつは「トテチータ・チキチータ」。伊達市出身のプロデューサーと監督である夫の作品です。前世で死に別れた家族が生まれ変わって再会し、生き残っている妹を守るという温かくファンタジーな話。大震災に遭い、一度はあきらめかけたものの、まわりの励ましに支えられ、映画づくりを再開したそうです。白河シネマパラダイスの熱血漢、古川雅裕さんとの縁で、白河ロケが決まりました。苦境から立ち上がる力や家族の絆をテーマとし、復興に汗をかく人や、子どもたちに、希望を届けたいとの一念で準備を進めています。
出演者には、美男でりりしい豊原功補と清純な面影を失わない松原智恵子。日活のマドンナ松原さんが、目の前にいることが信じられず、少年のようにはにかみながら握手させて戴きました。今月にも白河を振り出しに撮り始め、来年2月公開予定とのこと。どうぞご期待ください。
笑いのデパート「吉本興業」に、数々の有名芸人を生み育てた木村政雄という名伯楽がいました。「やすし・きよし」のマネージャーから常務まで昇り、大阪府知事候補にもなったほどの人です。今は講演・執筆活動を行うかたわら、ある雑誌を創刊し編集長を務めています。ある方のお世話で白河の特集を組んで戴けることになり、木村さんと対談しました。
「初めて白河を訪れたが、コンパクトなたたずまいと歴史・文化の薫りが調和した、とてもいいまちですね」と言って下さいました。鋭い感性と一流の目を備えている方にほめられ、とても感激しました。また、木村さんは「ネットラジオでも白河を紹介し、高く評価していたよ」と聞き嬉しく思いました。
入川さんも、「白河はロケ地としての魅力を備えている。この素敵なまちに映画館があったらなおいいですね」ともおっしゃいました。白河には、私たちが思う以上に奥深い力が秘められているのかもしれません。そして、ここ白河に映画館ができたら・・・。ワクワクする話です。

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