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第30回中山義秀文学賞公開選考会結果

令和6年10月13日開催の第30回中山義秀文学賞公開選考会の結果、荒山徹氏の『風と雅の帝』(PHP研究所)が受賞しました。

風と雅の帝荒山氏近影

あらすじ

皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。 しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から逃れるも追い詰められ、目の前で六波羅探題ら四百名以上の武士が自刃。捕えられた光厳は、前帝・後醍醐によって即位そのものを否定されてしまう。その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで、一度は“治天の君”の座につくも、尊氏の裏切りにより、南朝の囚われの身に――。

彼を慕っていた鎌倉武士の死、宿敵・後醍醐との泥沼の闘い、吉野での幽閉の日々……南北朝の動乱の中、「天皇とは何か」を真摯に考え続け、現在の“象徴天皇”にも繋がる生き方を貫いた、“忘れられた天皇”を描く、著者渾身の歴史長編小説。

著者プロフィール

荒山 徹氏(あらやま とおる 氏)

1961年、富山県生まれ。新聞社、出版社勤務を経て『高麗秘帖 』でデビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で吉川英治文学新人賞候補に。『柳生大戦争』で舟橋聖一文学賞を受賞。『白村江』が歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞、同作が「週刊朝日  歴史・時代小説ベスト10」で1位となる。ほかの著書に『神を統べる者』(全三巻)、『風と雅の帝』などがある。

公開選考会(終了)

開催日(終了)

 令和6年10月13日(日曜日)  午後2時~3時50分

会 場

 新白信ビル イベントホール(白河市立石)

ノミネート作品

  • 『風と雅の帝』荒山 徹 著(PHP研究所)
  • 『厳島』武内 涼 著(新潮社)
  • 『きらん風月』永井 紗耶子 著(講談社)

最終選考委員 (五十音順)

伊東 潤 氏(作家)、上田 秀人 氏(作家)、澤田 瞳子 氏(作家)、細谷 正充 氏(文芸評論家)

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは中山義秀記念文学館です。

〒969-0309 福島県白河市大信町屋沢田25

電話番号:0248-46-3614 ファックス番号:0248-46-3702

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