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高橋義夫さん「中山義秀と戦争」を講演

中山義秀顕彰会主催の文学講演会が12月5日(日曜日)、白河市の新白信ビルイベントホールで開催され、直木賞作家高橋義夫さんが「中山義秀と戦争」と題して講演をしました。

講演では、中山義秀が昭和13年、苦節十数年の末、『厚物咲』で芥川賞を受賞した。その作品は老成した素晴らしさがあり、審査員には文学の師友横光利一がいた。太平洋戦争下、文壇を代表する人気作家横光が戦争を翼賛し、神に参拝、苦行する特別修練会<みそぎ>まつりを文壇で先導するなど活躍し、戦後は戦犯と評され変貌したが、横光に奨められ参加した義秀の精神は変わらなかった。義秀いわく、時流に乗って書いたものは時流に流される、刃を大上段に振りかざすようなものではない、作家は一人で生き一人で死ぬ。義秀は自分の内面、歴史だけを描き続けた。などとお話しいただきました。質疑応答では、高橋さん自身は千葉県生まれだが田舎暮らしの取材相手に「限界集落の末の見守り」を頼まれたので、約束を果たすべく山形市に移住した、義秀作品では『碑』が最も優れており好きであることなどを答えられた。講演会後にはサイン会が行われました。

高橋さんは、1991年『狼奉行』で直木賞を受賞、『御隠居忍法』シリーズ、近著『さむらい道』などがあります。今年、第27回となる中山義秀文学賞の前最終選考委員を務められました。

高橋講演会

高橋講演会2 高橋講演会3

講演会の様子

 

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〒969-0309 福島県白河市大信町屋沢田25

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