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中山義秀文学賞に周防柳さん作「身もこがれつつ 小倉山の百人一首」

日本の歴史を題材とした歴史・時代小説で最も優れた文学作品に与えられる中山義秀文学賞の第28回公開選考会は、11月6日(日曜日)、白河文化交流館コミネス小ホール(市会津町)で開催されました。

受賞作に周防柳さん作「身もこがれつつ  小倉山の百人一首」(中央公論新社)が選ばれました。受賞作は、藤原定家が親友の藤原家隆らとともに『新古今和歌集』の選者を務めるなど、歌壇で頭角を現す、幕府に押され気味の朝廷権威を回復したい後鳥羽院は、そんな定家に、鎌倉三代将軍・源実朝に京への憧れを植え付けるため和歌を指南せよと命ずるが……。史実をきらびやかに描きながら「百人一首」の謎を解き明かす力作長篇を描いた作品。主催は、白河市出身の「孤高の文士」と云われた芥川賞作家・中山義秀を顕彰する中山義秀顕彰会(会長 鈴木和夫白河市長)。
31推薦作品の中から、一次、二次選考を経て残った「身もこがれつつ〜」と「黛家の兄弟」(砂原浩太朗著・講談社)「シャムのサムライ 山田長政」(幡大介著・実業之日本社)の3作品を、会場を埋めた文学ファンの見守る中、選考委員の作家、澤田瞳子・伊東潤・西條奈加、文芸評論家の細谷正充の4氏が、論評と討論を繰り広げ、採点で20点満点中、15.5点の最高点を獲得した「身もこがれつつ  小倉山の百人一首」が受賞作に決定しました。独自の設定で不明な出来事を描く力量、自分の世界観をうまく表現し着想力が素晴らしい、恋歌得手の定家を三角関係を絡め描き意欲的、主要人物の描きに現代的新しさがあり一貫したテーマを持つなど、高く評価されました。

周防さん、誠におめでとうございました。周防さんからは、「このたびは思いがけぬ受賞に驚き、また、今後の創作にとっての大きな励みをいただきました。選考委員の先生方、ならびに関係の皆様にあつく御礼申し上げます。」とのコメントが寄せられました。一・二次選考委員は、文芸評論家、末國善己・大矢博子、福島民報社論説委員長、五十嵐稔の3氏が務められました。

文学賞贈呈式は、令和5年2月5日(日曜日)13時30分より「新白信ビルイベントホール」において開催が予定され、賞金百万円と中山義秀の故郷白河市大信産のコシヒカリ一俵が贈られます。また、引き続き、周防さんの受賞記念講演会を予定しています。

 

サンプル画像1

周防柳さん(撮影:露木聡子)

サンプル画像2

受賞作「身もこがれつつ  小倉山の百人一首」 周防柳 著

 

28選考会        

28選考会4      28選考会7

公開選考会の様子

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは中山義秀記念文学館です。

〒969-0309 福島県白河市大信町屋沢田25

電話番号:0248-46-3614 ファックス番号:0248-46-3702

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