絹本著色 如信上人像【けんぽんちゃくしょく にょしんしょうにんぞう】
指定種別 | 市指定 重要文化財(絵画) |
指定年月日 | 平成30年3月23日 |
所在地 | 白河市大工町 |
所有者 | 常瑞寺 |
技法・大きさ | 絹本著色 縦69.0cm、横57.2cm |
浄土真宗の開祖親鸞の孫で、大網常瑞寺の開山である如信(1235~1300)の肖像画である。法衣をまとい、両手で数珠を爪繰り、斜め向きに畳上に座る老僧の像で描かれる。
顔の着彩はほとんど消え、眼、口に僅かに残る程度だが、眉・鼻・目尻・耳が細い墨線で描かれており、描線は的確である。また、体部の着衣や畳などには比較的彩色が残り、伸びやかな描線とともに当初の面影をうかがわせる。
総じて、小幅ではあるが存在感ある作品となっており、残存する描線にみられる繊細さ、伸びやかさは室町時代の肖像画に通じる。制作は江戸時代初期を下るものではないと考えられる。
市内に現存する近世初期頃までの仏画作品であり、白河の寺院の歴史を示す史料として貴重である。
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