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鬼越新田開発見立絵図【おにごえしんでんかいはつみたてえず】

鬼越絵図

指定種別 市指定 重要文化財(歴史資料)
指定年月日 平成31年3月29日
所在地 白河市中田(白河市歴史民俗資料館保管)
所有者 個人
大きさ 縦63.0cm 横85.5cm

鬼越地区の新田開発に関連して作られた絵図である。

天神町庄屋の藤田孫十郎が藩に同地区の新田開発を申し出たところ、藩から年貢庄屋5名にあて、新田開発に差し障りがないか問い合わせがあった。それに対して、5人の庄屋より絵図の朱引範囲は差し障りがない旨を回答した際に用いられた絵図とみられる。

この場所には、のちに白河藩主松平定信によって南湖が築造されており、結果的に新田開発は行われなかったと考えられる。

絵図には丘陵に挟まれた谷地(湿地)の様子や地名が記されており、南湖築造前の地形を、この絵図よりうかがうことができる。

新田開発の手続きを示す史料であるとともに、南湖築造前の地形を記した絵図として、貴重である。

 

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