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銅造菩薩立像【どうぞうぼさつりゅうぞう】

銅造菩薩立像(満願寺)

指定種別 市指定 重要文化財(彫刻)
指定年月日 令和2年12月9日
所在地 白河市関辺
所有者 満願寺護持会
大きさ 像高16.7cm

関山(せきさん)山頂に所在する成就山満願寺に伝わる銅製の仏像。
鎌倉時代以降、全国で流行したいわゆる「善光寺(ぜんこうじ)式阿弥陀三尊」の脇侍(わきじ)菩薩像と考えられるが、他2体は現在失われている。顔や衣文の穏やかな表現や、体躯の一部の表現にみられる平板さなどを踏まえると、概ね南北朝時代末期~室町時代初期の制作と考えられる。

こうした脇侍菩薩像は通例では一尺(30cm)程度の大きさで作られるが、本像はその半分ほどの大きさであり、一般的な善光寺式阿弥陀模刻像の規範に従っていない、特殊な例といえる。同時に、白河における善光寺式阿弥陀三尊の彫像としては唯一の作例である。

総じて、中世白河の信仰を物語る資料として、また全国で流行した善光寺式阿弥陀三尊像模刻の展開を示す作例として貴重である。

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