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白河結城家文書【しらかわゆうきけもんじょ】

鎌倉公方足利氏満御教書

鎌倉公方足利氏満御教書(応永4年<1397>)

指定種別 国指定 重要文化財(古文書)
指定年月日 平成8年6月27日
所在地 白河市郭内(小峰城歴史館保管)
所有者 白河市

中世において白河地域に勢力を誇った白河結城氏が受領した文書群90通で、秋田藩佐竹家に仕えた結城家に伝来した。

白河結城氏は結城朝光が源頼朝から与えられた白河庄に、正応2年(1289)頃、孫の祐広が所領を与えられて移住したことに始まるという。

その後、祐広の子宗広は後醍醐天皇を支えて勢力を伸ばし、結城氏は15世紀後半には南奥州の盟主的存在として最盛期を迎えるが、16世紀初めに一門の争いにより力が衰え、天正18年(1590)に豊臣秀吉により改易された。

白河結城氏が所持していた文書は、改易によって全国に分散しているが、近年の調査で約800点近くの存在が確認され、東日本の中世武家文書では有数の文書群であることが分かってきている。

本文書は、そのうちの約1/10にあたり、古いものは文永元年(1264)10月の関東下知状であるが、元弘3年(1333)から康永2年(1343)5月までの10年間の文書が特にまとまっており、南北朝時代の宗広・親朝父子の活動や関東・奥州の情勢を検討する上で重要な史料である。またこれらの中には、その時代的特徴を示す北畠親房・北畠顕家御教書などの斐紙小切紙文書も含まれており、古文書学上でも注目される。

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