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雲板【うんばん】

雲板

指定種別 市指定 重要文化財(工芸品)
指定年月日 平成17年10月20日
所在地 白河市表郷中寺字屋敷
所有者 常在院
大きさ 縦50.6cm、横45.5cm

表郷地域、中寺地区にある常在院(曹洞宗)に伝来する雲板である。

雲板とは、寺院の庫裡にかけて食事などの時を知らせる際にたたく雲形状の楽器で、この雲板は、銅製(鋳銅製)で頭部上方に吊り孔が二つあり、撞座(つきざ)は蓮華紋で直径9cm、肩の先は細く、内側に一巻して渦状をなしている。

銘文から、万治3年(1660)に實察和尚と近隣4か村の人物らにより発注されたと考えられ、米村(現西郷村)の鋳物師小針拾右衛門と菊池市兵衛により作られたものである。

小針鋳物師の初作であり、同師作の雲板では初見の事例である。

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