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絹本著色 浄土七祖像・聖徳太子像【けんぽんちゃくしょく じょうどしちそぞう・しょうとくたいしぞう】

常瑞寺浄土七祖像  常瑞寺孝養太子像

指定種別 市指定 重要文化財(絵画)
指定年月日 平成30年3月23日
所在地 白河市大工町
所有者 常瑞寺
技法・大きさ 絹本著色 (浄土七祖像)縦109.2cm、横48.3cm (聖徳太子像)縦107.7cm、横48.0cm

 

 (浄土七祖像)
 浄土真宗で重視されるインド・中国・日本の高僧7人を描いたもので、左上から天親菩薩(推定)・龍樹菩薩・曇鸞大師・道綽禅師・善導大師・源信和尚・源空聖人である。人選・配置等は真宗寺院に飾られる定型的なものである。

 現状では、彩色の大部分が剥落するが、画面中央に位置する曇鸞像、画面左下の源信像については比較的彩色が残る。源信像は引き結んだ口元、鋭い眼が見て取れ、曇鸞像には袈裟の彩色などが確認でき、麻葉、唐草などが金泥で丹念に描かれている。総じて、当初は入念に仕上げられた作品であったことがうかがえる。

 文化2年(1805)に編纂された「白河風土記」常瑞寺の項には、同寺に「本願寺門跡寂如」の裏書を持つ親鸞上人、蓮如上人、聖徳太子、七高祖の絵像が伝わると記される。本作品はこのうちのひとつ「七高祖影像」と考えられ、本山から下されたものと考えられる。

(聖徳太子像)
 垂髪を束ね、袍に袈裟を着けた太子が、斜めに向き、両手に柄香炉を捧げ持ち、台座上に立つ。この姿は孝養太子像(16歳のとき、父用明天皇の病気平癒を仏に祈願した姿)と呼ばれるもので、画面上部の賛も含め、真宗寺院に一般的に見られる形式である。

 浄土七祖像と同様に、画面全体に破損がみられるが、像の下半身、二重の框座などに比較的着彩が残る。現存部分には、唐様、波頭、連弁、鳳凰などの文様が金泥で丹念に描き込まれているほか、紅・紺・緑青などが鮮やかに着彩され、当初は華麗な像様であったことがうかがえる。浄土七祖像とともに、本山から下された軸の一つと考えられる。

 

 2点とも、市内に現存する近世初期頃までの仏画作品であり、白河の寺院の歴史を示す史料として貴重といえる。



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