急に具合が悪くなったら

具合が悪いときの受診の目安

あわてず、よく観察しましょう。

心配ないもの

心配ないイメージ

しばらく様子をみてもよい。

発熱

  • 顔色がよく、食欲がある。
  • 元気があり、あやすと笑う。

けいれん 「ひきつけ」も同じ意味。

※自分の意思とは無関係に、突然手や足が突っ張り、全身を硬直させる状態のこと。

  • 激しく泣いたあと、呼吸が苦しくなり、顔色が紫色になって全身が突っ張るが、すぐにおさまって元気である。

おう吐 (赤ちゃんの場合)

※赤ちゃんが吐くのは、胃や食道が未熟なために起こる心配のないものがほとんど。

  • 口からこぼれるようにダラッと吐くが、体重の増加はよい。

下痢

※赤ちゃんの場合、下痢と普通便は見分けが難しいもの。「いつもの便と違う」が判断のポイント。

  • 機嫌がよく、食欲があり、体重が増えている。

せき

  • 時々せきが出るが、食欲もあり、元気もある。
  • 朝起きたとき、夜寝床に入ったときだけで、ひどくならない。

やけど

第1度:皮膚が赤くなっている。

  • やけどの範囲がごく一部で赤くなる程度。
  • 腫れや痛みが残っていない。

出血

  • 軽い切り傷や転んでしまった場合のすり傷

 

注意を要するもの よく観察し、家庭でできる手当てをする。

注意を要する

早めに受診。

発熱

  • 腹痛、頭痛、おう吐などがある。
  • せきが出たり、ゼイゼイいう。
  • 手足を痛がったり、発疹が出る。

けいれん 「ひきつけ」も同じ意味。

  • 熱の上がりかけに起きるけいれん。
  • 以前にもけんれんを起こして医師の診断を受けており、更に対処法などを知っているとき。

おう吐 (赤ちゃんの場合)

  • 噴水のように強く吐く。
  • 飲んでは吐くを繰り返す。
  • 体重が増えない。
  • 発熱や下痢がある。

下痢

  • 発熱やおう吐などの症状を伴う。
  • 水様便が5、6回以上出る。
  • 血便(イチゴジャム様)、黒緑色便(のりの佃煮様)

せき

  • 特に夜せき込みがひどくなる。
  • 熱がある。

やけど

第2度:水泡ができている。

  • 足首から下、手のやけど。

出血

  • 犬に噛まれた。
  • 大きく切れて、傷口が開いてしまった。
  • 2~3日たって、傷口が化膿してきたとき。

緊急を要するもの

緊急を要するもの

急いで受診。

発熱

  • 生後3か月以下の赤ちゃんが、38度以上の熱を出す。
  • 39度以上の熱が2日以上続く。
  • ひどい咳をともなうとき。
  • 何度も吐いたり、下痢をともなっているとき。
  • 強い腹痛がある。

けいれん 「ひきつけ」も同じ意味。

  • けいれんが5分以内。
  • 熱がないときも、けいれんする。
  • けいれんが左右対称ではない。
  • おう吐がある。
  • 5歳以上ではじめてけいれんを起こしたとき。

おう吐 (赤ちゃんの場合)

  • 顔色がわるい。
  • 下痢を繰り返し、うとうとする。
  • 頭を強く打ったあと、おう吐を繰り返す。

下痢

  • 下痢が激しく回数も多く、ぐったりしている。
  • 白い便、血液や粘液が多く混じっている。
  • 水分がとれない。
  • 目が落ちくぼむ。

せき

  • せきがひどく、眠れない、顔色が悪い。
  • ゼイゼイしている。
  • ケンケンと犬が吠えるようなせきをする。
  • 肩で息をしており、呼吸が早い。(赤ちゃんで1分間で60回以上)

やけど

第3度:黒く焦げていたり、白くなっている。(皮下組織までに達するやけど)

  • やけどの範囲が大人の手のひらより広い場合。(※大人の手のひらは、約5%)
  • 顔面、肛門、陰部のやけど。
  • 低温やけど。

出血

  • 傷が大きく出血が多い。
  • 傷口に異物(とげ・石ころ・ガラス破片など)が残っている。
  • 四種混合予防接種がきちんとできていない子が泥のついているものや、古い釘などが刺さった場合。
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