絹本著色受苦図【けんぽんちゃくしょくじゅくず】 (附)御用留帳 敷教条約 子孫繁昌手引草 老農茶話

| 指定種別 | 県指定 重要有形民俗文化財 |
|---|---|
| 指定年月日 | 昭和36年3月22日 |
| 所在地 | 白河市向新蔵 |
| 所有者 | 常宣寺 |
| 大きさ | 縦144.7cm、横70cm |
向新蔵の常宣寺(浄土宗)に伝来した絵画である。
江戸時代、食糧などの経済上の問題により、主に東北地方で行われた間引きの風習に対し、その罪深さを訴え、間引き防止に使われた仏教説話絵図である。
図の左上方には、赤子の首を絞めている女性と、筵(むしろ)を持って構える老婆、そして煙管(きせる)をくわえる父親の姿があり、日常的な光景であることをうかがわせる。
画面中央より下では、女性は下方の地獄へと落ち、生前の悪行(間引き)を鏡に再現されて閻魔王の審判を受け、耐え難い種々の責苦にあう。一方で、図の上方左右には三神と来迎形の阿弥陀三尊が表され、神仏による救いが残されていることを示している。
裏書によると、この図は江戸深川にある松平家の菩提寺、霊巌寺の僧貞厳(じょうげん)が、間引きの風習に心を痛め、白河藩主松平定信に贈ったもので、定信は、常宣寺の僧定冏(じょうげい)に命じて文化3~9年(1806~1812)の間にこの受苦図で領民の教化を図ったという。
(附)の子孫繁昌手引草も、同様の目的のために作られた資料である。
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