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国指定史跡・名勝「南湖公園」を歩こう!

国指定史跡・名勝「南湖公園」

南湖の春
 

220年以上経過した今もなお人々を魅了する公園
南湖は、寛政の改革で知られる白河藩主・松平定信により、身分の差に関係なく誰もが楽しめる「士民共楽」という理念のもと、享和元年(1801)に築造されました。
当時の庭園は城内や大名屋敷内などに造られ、庶民は立ち入ることができませんでしたが、南湖には垣根がなく、いつでも誰でも訪れることのできる画期的なものでした。
「南湖」という名称は、唐の詩人・李白の詩「南湖秋水夜煙無」からと、小峰城の南側に位置していたことに由来するといわれています。
また、行楽だけでなく、湖水は灌漑用水、水練・操船訓練として利用され、造成工事は領民の救済事業としての性格も持っていました。
湖水面積は17.7ヘクタール、周囲は約2キロメートルあり、那須連峰や関山を借景に、松、奈良吉野の桜、京都嵐山の楓が植えられ、四季折々の景色を楽しめます。
園内に点在する17の景勝地「南湖十七景」を散策したり、湖畔に立ち並ぶ茶屋やカフェからゆっくりと景色を楽しんだりしてはいかがでしょうか。

名君・松平定信

松平定信

江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の孫で、26歳で白河藩主となった定信は、天明の大飢饉の際、自ら率先して倹約につとめ、すぐさま領民を救う食料援助策を行ったため、白河藩からは飢饉による死者を一人も出さなかったと伝えられています。定信のこうした手腕が評価され、十一代将軍・家斉のもとで老中となり、寛政の改革を行い幕政の立て直しに尽力しました。
彼が白河に残した功績は数多く、今でもその伝統と精神がこの地に宿っています。
※写真提供:福島県立博物館

【アクセスマップ】

共楽亭

共楽亭1

定信が、南湖を見渡せる眺めの良い場所に建てた茶室。鴨居や敷居をなくした間取りに「士民共楽」の理念が反映されています。
定信自身もここで、庶民と共に茶を楽しんだと伝えられています。
※市指定 重要文化財(内部は通常非公開)

翠楽苑

翠楽苑2

定信の庭園理念が引き継がれた池泉回遊式日本庭園。書院造の「松楽亭」では、庭園を眺めながら呈茶(抹茶と生菓子)が楽しめるほか、貸切利用も可能です。
入園券:大人350円、中・高生170円、小学生以下無料
入園と呈茶のセット:大人850円、中・高生700円
※回数券、団体券(20人以上)もございます。
※小学生以下の方は、呈茶代600円のみ頂戴します。
開園時間:9時00分〜17時00分(12月から3月は16時30分まで)
※発券は閉園時間の30分前まで
休園日:12月から2月は第2水曜日(祝日の場合は翌日)、3月と7月は第2水曜日・第2木曜日、年末年始(12月28日から1月3日まで)
電話番号:0248-23-6888

南湖神社

南湖神社

大正11年(1922)、近代日本経済の父・渋沢栄一の多大なる援助のもとに創建されました。
松平定信を祀る神社で、定信が学問・文化芸術に秀でていたこと、男女の縁を多く取り持っていたことから「学業成就・縁結びの神」としても有名です。
春には、定信が植えたと伝えられる樹齢200年以上の御神木「楽翁桜」が見事に咲き誇ります。

松風亭羅月庵

蘿月庵南湖神社の境内には、定信ゆかりの茶室「松風亭羅月庵」があります。
※県指定 重要文化財(内部は通常非公開)

地図を見る:南湖公園(菅生舘駐車場)

※別ウィンドウで地図が表示されます。

大型バス可、トイレあり

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