白河の歴史まちづくり
白河市は、古くより交通の要衝として発展してきました。
市内には、奥州関門の名城と言われる小峰城跡、白河藩主松平定信が築造した南湖公園、かつて能因法師が歌に詠み松尾芭蕉の旅心を誘った白河関跡など、国史跡をはじめとした歴史的・文化的資源が多く残されています。
史跡「小峰城跡」
奥州の関門として、寛永9年(1632)に完成された東北地方では珍しい総石垣造りの城郭です。
史跡及び名勝「南湖公園」
松平定信が士民共楽の思想の基に享和元年(1801)に完成しました。
史跡「白河関跡」
奈良時代から平安時代頃に機能していた国境の関で、奥州三古関のひとつです。
白河だるま市
江戸時代の「市」の形態を引き継ぐ白河に春を告げる風物詩です。
白河提灯まつり
小峰城下・白河の総鎮守である鹿嶋神社の例大祭で、約350年の伝統があります。
地域の行事
根田の歌念仏踊(安珍歌念仏踊)
関辺のさんじもさ踊
祭りと民俗行事は地域の伝統として、そこに暮らす人々により脈々と受け継がれています。
白河市の中心部は、約400年前に初代白河藩主丹羽長重が城下町を再整備し、現在につながる市街地の基礎が築かれました。
小峰城と旧奥州街道の位置関係、中心市街地の展開などが、ほぼ原型をとどめた形で現代に引き継がれています。
江戸時代の町の姿(奥州白河城下全図)
奥州街道沿い(赤く塗られた区域)に町屋や蔵の連続する、町人屋敷が配置されている
現在のまちの姿
旧奥州街道沿いの町割りがほぼ原型をとどめた形で、現代に引き継がれている
これらの足元にある資源を見つめ直し、白河らしいまちづくりを推進するため、平成23年に歴史的風致維持向上計画(歴史まちづくり計画)の認定を受け、市内の歴史的・文化的資源にソフト・ハードの両面から磨きをかけています。
計画期間
平成23年度~平成32年度
重点区域
小峰城下町地区 約761ha