松島家蔵座敷建造物群
明治・大正期の松島家当主13代瀧右衛門氏は、毛皮の輸出や白河町周辺の地主として財を成した。また、瀧右衛門氏は、白河町文芸界において「鹿街」の号を持ち、俳人として活躍した文化人でもあった。
建造物群は、富士山から取り寄せた石材で造られた築山や池、松、紅葉、歌碑などが建つ中庭を取り囲むように、蔵座敷・文庫蔵、来客用浴室・便所の建造物がL型に配置され、その奥に米蔵、倉庫蔵が建ち並んでいる。蔵座敷は、明治29年(1896)の建築で、10畳、8畳の2室にはそれぞれ床の間、違い棚が備えられ、床柱(紫檀、黒檀、鉄刀木)、建具(面取り塵返し)、天井板などには、上質な材料とともに優れた巧みの技術が施されている。
指定年月日 平成23年11月11日
建物情報
所在地
旭町
近隣
建築年代
明治/大正
一般公開
外観のみ