旧明治政府指定米倉庫
建造物は明治38年(1905)に旧奥州街道に面するこの地に土蔵造平屋の米蔵として建築された明治政府指定備蓄倉庫である。米蔵内には当時を偲ばせる建設年月日と棟梁名が記された棟木と「福食糧西白河第79号棟番ノ倉届農林省指定倉庫」と書かれた明治政府指定板が残されている。平成19年(2007)に解体の危機にあった米蔵を有限会社辺見美津男設計室の事務所として当時の木組みや内部なまこ壁の雰囲気を残し、構造補強を兼ねた二層空間の改修を行った。改修後の1階は地域開放スペース、2階は設計事務所として利用している。平成23年(2011)の東日本大震災時に土蔵としては大変めずらしい内部なまこ壁の約半分が崩落したが、落ちた古土を集め、欠けた素焼き瓦を接ぎ合わせて再生修復されている。
指定年月日 平成29年5月26日
建物情報
所在地
田町
近隣
建築年代
明治
一般公開
外観のみ